『日本代表の冒険』

『日本代表の冒険』はノンフィクション。
2010W杯のさい、サイト「スポーツナビ」で連載されていた
宇都宮徹壱『日々是世界杯』を新書化したもの。
傑作。


『日々是世界杯』は毎日日本時間午後一時ごろ更新されていたので
メシ喰ったあと毎日見るという生活を続けていた。
もちろんアジアカップのときは『日々是亜細亜杯』を毎日見ていた。


サッカーライターとしての宇都宮は、試合自体の分析力では、確かに他に劣るとは思う。
しかし、オフ・ザ・ピッチの感覚、とりわけ文化的・歴史的な意義と
サッカーを結びつける知のダイナミズムに関しては、他の追随を許さない。
非常にフェアでもあり、その直言ぶりには感服することも多い。
間違いなく、日本を代表するサッカーライターである。


日記風に綴られた本書を読み返せば、大会の熱気が蘇ることは必定。
タコのパウルとか居たなあ、とか、
2chでのヨハネスブルグ・コピペ*1など
懐かしく思い出したことも多い。


アジアカップ版も出してもらいたいところである。


日本代表の冒険 南アフリカからブラジルへ (光文社新書)

日本代表の冒険 南アフリカからブラジルへ (光文社新書)

*1:襲われる確率が150%っていうアレ