『日本代表の冒険』
『日本代表の冒険』はノンフィクション。
2010W杯のさい、サイト「スポーツナビ」で連載されていた
宇都宮徹壱『日々是世界杯』を新書化したもの。
傑作。
『日々是世界杯』は毎日日本時間午後一時ごろ更新されていたので
メシ喰ったあと毎日見るという生活を続けていた。
もちろんアジアカップのときは『日々是亜細亜杯』を毎日見ていた。
サッカーライターとしての宇都宮は、試合自体の分析力では、確かに他に劣るとは思う。
しかし、オフ・ザ・ピッチの感覚、とりわけ文化的・歴史的な意義と
サッカーを結びつける知のダイナミズムに関しては、他の追随を許さない。
非常にフェアでもあり、その直言ぶりには感服することも多い。
間違いなく、日本を代表するサッカーライターである。
日記風に綴られた本書を読み返せば、大会の熱気が蘇ることは必定。
タコのパウルとか居たなあ、とか、
2chでのヨハネスブルグ・コピペ*1など
懐かしく思い出したことも多い。
アジアカップ版も出してもらいたいところである。
- 作者: 宇都宮徹壱
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/02/17
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
*1:襲われる確率が150%っていうアレ