2012-01-01から1年間の記事一覧

今年の締め

私家版今年の三冊

私家版今年の三冊は出版順に 『フクシマ論』(開沼博) 『河原ノ者・非人・秀吉』(服部英雄) 『金の仔牛』(佐藤亜紀) となります。 『フクシマ論』は先年刊行ですが、読んだのは今年であったのと、 ちょっと別格だったので入れました。 来年は外文で大きいのが…

キンドルさんとわたくし

業界では10年くらい電子書籍元年が毎年やってきていたらしいですが、 わたくしはようやく頑固な物理の孤塁から爪先を電子に踏み出した、ということで、 個人的には象徴的な年となりました。 短歌への影響その他の正式な考察は、某所にて書きます。本稿エント…

今年の漫画三冊

私思うに、日本国はピークを過ぎたという言説は妥当でありうる、と思いますが、 そうであるにせよ、あるいはそうだからこそ、文化的な領域ではこれからがむしろピークである、可能性が歴史的にもあります。 実際どうかはわかりませんけども。 第三位:『さよ…

2013年震災・原発詠の動向予測

総合誌12月号1月号や年鑑その他をざっと読みまして、それはもちろん面白かったわけですが、しかしなにかこう、もやもやしたものが残りました。これを解消するには、自分で書くのが早いということで、詩客時評年末特別「いた感」版を発表します。詩客で書けば…

今年の歌集三冊

私家版「今年の歌集三冊」です。 出版順に 『汀暮抄』(大辻隆弘) 『トリサンナイタ』(大口玲子) 『燕麦』(吉川宏志) です。 今年は良い歌集が多かったので困りましたが、 選んでみると、落ち着くところに落ち着いたと申しますか、 無難な並びになったような…

「Working Class Hero」

メリークリスマス。 今年の締めは、ジョン・レノンの「Working Class Hero」です。 ベタです。でも、ベタも大事です。

「Happy Christmas (War Is Over)」

クリスマス・イブは定番「Happy Christmas (War Is Over)」です。 ですが、少し変化球で、セリーヌ・ディオンのカバーです。 ゴージャスにデコられて、元歌の趣はありません。 しんねりお猪口をかたむけるより、シャンパンを煽りましょう。

『上京する文学』(岡崎武志)

上京する文學―漱石から春樹まで作者: 岡崎武志出版社/メーカー: 新日本出版社発売日: 2012/10/01メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (12件) を見る 『上京する文学』(岡崎武志)は文芸評論。 岡崎武志は知っている人は知っている古本のひと…

『饕餮の家』(高島裕)

『饕餮の家』(高島裕)は歌集。 先月末にいただきました。 ありがとうございます。 10首選(☆一首選) 家内に過去世の匂ひ立ち初めぬ数珠もつ人に茶を勧めれば ふるさとの空に醤油の匂ひして田祭の日は近づきにけり 硫黄吹く瓦礫の谷をもとほれば心の底にありあ…

追悼 岡部桂一郎

この記事*1によれば、岡部桂一郎氏が亡くなられたとのことである。 深い哀悼の意を捧げます。 私は岡部桂一郎の歌がとても好きで、ことに『戸塚閑吟集』を愛している。もう表紙がどこかに消えてしまって、地の青い色が裸になっている歌集だが、幾たびもの引…

『99%対1% アメリカ格差ウォーズ』(町山智浩)

99%対1% アメリカ格差ウォーズ作者: 町山智浩出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/09/20メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 71人 クリック: 1,718回この商品を含むブログ (38件) を見る 米国大統領選も終わったのでご紹介。 子ブッシュ以降、アメリカで…

あらぶる

すいません。今日もねこです。 歌集の読み方を変えないと、もういろいろ対応できないです。 ねこは最近あらぶるのですが、 たまに、もうすぐ地震が来るのではないか、と 不安になります。

留守番をまかされて、憤懣やるかたのないおねこさまの怒り。 ひさびさに歌会に行って、なかなか刺激的でした。 世界の劣化は、領域を転戦して回復しているのでしょうかね。 ともかく、ねこは怒りまくってました。

ガンダムサンダーボルトとマンガの身体表現

機動戦士ガンダム サンダーボルト (1) (ビッグコミックススペシャル)作者: 太田垣康男,矢立肇,富野由悠季出版社/メーカー: 小学館発売日: 2012/10/30メディア: コミック購入: 2人 クリック: 186回この商品を含むブログ (44件) を見る このマンガは傑作です。…

第58回角川短歌賞

短歌 2012年 11月号 [雑誌]出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2012/10/25メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (1件) を見る 今年の角川短歌賞は、藪内亮輔「花と雨」となり、 選考委員全員が1位に推すという史上初の圧勝でした。…

暖房

朝晩冷えるので暖房を入れました。 消費電力が多いタイプなので、忸怩たるものはあるのですが、 稼働時間を極力制限しています。 他に暖房の類はありません。 ねこには迷惑をかけますが、 パートナーが偏屈だということで我慢してもらいます。

『フットボールネーション』と大武ユキ

フットボールネーション 3 (ビッグコミックス)作者: 大武ユキ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2012/02/29メディア: コミック クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る スポーツを題材としたマンガは数限りなく存在する。 ある分野のスポーツ・マンガ…

『金の仔牛』(佐藤亜紀)

金の仔牛作者: 佐藤亜紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/09/14メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (16件) を見る『金の仔牛』(佐藤亜紀)は小説。 傑作。 ミシシッピ計画 *1を背景に 一攫千金を狙う若く美しい恋人たちと、と…

誕生日

今月某日、ねこが誕生日だったので、鯛を供しました。 いつもは減塩などの処理をしたキャットフードなのですが、 このときばかりは特別。 しかし、鯛がぷりぷりすぎて、けっこう苦労してはりました。

それでも日本人は「戦争」を選んだ

それでも、日本人は「戦争」を選んだ作者: 加藤陽子出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2009/07/29メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 31人 クリック: 501回この商品を含むブログ (215件) を見る『それでも日本人は「戦争」を選んだ』(加藤陽子)は 中高…

僕らはみんな河合荘#3

僕らはみんな河合荘 3 (ヤングキングコミックス)作者: 宮原るり出版社/メーカー: 少年画報社発売日: 2012/08/30メディア: コミック購入: 2人 クリック: 61回この商品を含むブログ (27件) を見る 僕らはみんな河合荘#3はマンガ。 これは、そろそろ紹介したほ…

御飯

歌集・評論集など溜まっているのですが、 すいません。 ちょっと手がつけられない状態です。 すいません。 いちおう週一更新ということで、 めしを食っているねこを激写しました。 だいたい、一日でこの皿の半盛りを食べなさります。 チビなので、文庫本を下…

短歌甲子園

8/24-26と、短歌甲子園の審査員をいたしました。 きちんとしたご報告は来週掲載予定の「詩客」でおこないます。 このブログでは、コネタ的話題を披露いたします。 120824 開会式は啄木の生まれた旧渋民村でおこなわれた。 現在は合併して盛岡市である。 盛岡…

歌集『北二十二条西七丁目』(田村元)

歌集 北二十二条西七丁目 (りとむコレクション)作者: 田村元出版社/メーカー: 本阿弥書店発売日: 2012/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (6件) を見る 歌集『北二十二条西七丁目』(田村元)は先月いただきました。 ありがとう…

本の匂いの香水

今日は夏休みなのでコネタです。 さきほど、以前予約しておいた香水が届いたのでご紹介。 古書の匂いがする香水だそうです。 私は本屋にいくと心がまろやかになるので、マストバイなアイテムでした。 やってきたもの。箱である。 箱を開けると赤い紙包みが。…

暑中お見舞い

申し上げます。

『源実朝』(大佛次郎)

源実朝 (徳間文庫)作者: 大仏次郎出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 1997/10メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 『源実朝』(大佛次郎)は小説。 実朝はいうまでもなく『金槐和歌集』の作者であり、 定家と同時代人であり、 鎌倉…

ぼんやり日曜

小・中・高・大と基本的に夏休みに入り、 ひと段落ついた感じでぼんやりおねこさまと遊んだり ごろごろしてます。 歌集評が溜まっているので、 申し訳ないです。 八月に入ったらなんとか取り戻します。

たんかばこ

最近、歌集をいただくことが多く、たいへん感謝しております。 きちんと対応できずに申し訳ないです。 状況としましては、ダンボールの箱が二月に一つ満杯になる状況です。 総合誌とか入れて、月2-30ぐらい? 読んだものから、片っぱしに詰めて上に積んでい…