今年の漫画三冊

私思うに、日本国はピークを過ぎたという言説は妥当でありうる、と思いますが、
そうであるにせよ、あるいはそうだからこそ、文化的な領域ではこれからがむしろピークである、可能性が歴史的にもあります。
実際どうかはわかりませんけども。


第三位:『さよなら絶望先生』#30

さよなら絶望先生(30)<完> (講談社コミックス)

さよなら絶望先生(30)<完> (講談社コミックス)


長期連載の最終巻で、病的にオチが付けられました。
わりとスルーされているような雰囲気がありますが、平成を代表する漫画です(たぶん)。


第二位:『へうげもの』#15

へうげもの(15) (モーニング KC)

へうげもの(15) (モーニング KC)


戦国-家光までは前世紀までに膨大なフィクションの蓄積がありますが、
今後は、この漫画を勘案しなければおそらく成立しません。


第一位:『機動戦士ガンダム サンダーボルト』#1


このエントリ*1をよろしくどうぞ。
『ムーンライトマイル』の廉価版が最近出ているのでまた買って読んでいますが、
ゴローが国産ロケットで月にリトライし、ムーンチャイルドが生まれるまでは、完璧な漫画だと思います。
そのあとの、しつこいグダグダも価値があるものだと思いますが、
漫画のイノチは即興性に依るところが大きいので、
ひとやすみして、『サンダーボルト』を描くのは大正解。
アニメになるのなら、BDを買ってもよいです。