2005-01-01から1年間の記事一覧
ボストンに留学と聞く汗ばみて死にたる人の型のひとつに ぬけがらの研究室にわれは来て電気ポットのコードを抜きぬ 論文の束残されて紙になりしひとの一生を抱え持ちたり 燃えるもの燃えないものを選びおり角砂糖ひとつ生まぬさびしさ ベランダの有無は家賃…
6月ごろにいただきました。ありがとうございました。 十首選 古代舟ひしとつなぎし石錨のいつか茜を浴びし重さよ おみな子が歌をさらえばのぼりきれぬ旋律はありああ草匂う 三ヶ所は水の喰い込む村なりき倒木こえて水を見にゆく 鳥羽山をながながくだりさか…
むかしの矢作俊彦を読んでいたら、『…一気筒死んで、V7になったエンジンを宥め、…』というくだりに出会い、なんだか腑に落ちるものがありました。
「塔」若手による同人誌第二号。 相当期間おもわせぶりなことを書いたまま放置して申し訳ありませんでした。 同人一首選 途切れつつ話すのが好き 冬の卓に 合間を縫ってきた者どうし(西之原一貴) 聞く耳はあるか騒々しき一本の樫はアトリエの前に立ちいる(花…
昨日届きました。ご苦労様です。 詳しい感想はのちほど。 『ハチミツとクローバー』が書評に少し驚きました。
8月上旬にいただきました。ありがとうございました。 現役の学生さんがえらく少ないのでびびりました。 大変であったろうと思います。
はてなに登録されている短歌関係のキーワードは少々偏っているという感があり、 今回、塚本邦雄の項があまりに色気がなかったため (あるだけましともいえるが、「歌人。」ってだけでは、それはないだろう) 出る幕ではないと思いつつも最小限のキーワード編集…
年初にいただきました。 10首選生き霊に死霊は混じり桜ばな散りたる庭に蟻が出てくる かたむきて湿れる道にしろじろと茸が立てり茸の浄土 青き光浴びたるのちの二ヶ月を昭和天皇のごと生かされつ 顔面の力で男は断るなり河の明かりにさらす顔面 五階より見れ…
「豊作の会」は、『塔』の若い皆さんが作った同人誌です。 いただいたのは年初だったと記憶しています。 ありがとうございました。 第一号はいただきものでしたが、次号からは購入する予定です。 選(豊作集より) 太ももへ打ち寄せる波太ももの内に眠る巻貝の…
いただいたのは、今年(2005年)に入ってすぐだったと記憶しています。 ありがとうございました。 10首選 通り雨ながれて青き脈は照るトチの若葉に我の手首に オオアレチマツヨイグサの浜にきて額を月に照らしていたり 腹這いに目覚めた朝は床の上におどる埃の…