2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

再校2

改定一首のみ。 自分の歌を読み続けると知らず知らず自分の毒にやられてしまう。 こんなに身体に悪いことも珍しいのではないか、と思う。 ひとまず、終わり。明日、出版社に発送予定。

再校1

結局、やってしまう。 一首削って一首追加。ルビふり一個。カギ括弧一個。 まあ、あとは一週間おいてもう一度みてみることにする。

金色の橋(谷口純子)

ISBNなし 十首選 息子はかなき水色の空を仰げばめまいすと言う 小規模の地域スーパー統べる男ゲリラ戦士の気をはなちたる 水面をたたける雨水まっしろに無数にひらく水の唇 髭の男も髭のなき男もわらいおり 戦争で男は呵呵とわらう うたたねの夢の歌会に旧姓…

酒場ミモザ

酒場ミモザ (ぶんか社コミック文庫)作者: ほうさいともこ出版社/メーカー: ぶんか社発売日: 2010/05/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見る超名作。 文庫になったが再び手に取れてうれしい。 全四巻だったはずだが、削…

珈琲時間

珈琲時間 (アフタヌーンKC)作者: 豊田徹也出版社/メーカー: 講談社発売日: 2009/12/22メディア: コミック購入: 19人 クリック: 320回この商品を含むブログ (128件) を見る 短編集。 つねに珈琲が出てくるのが縛り。『茄子』ほどバラエティには富んでいない。…

ルサンチマン

ルサンチマン 4 (4) (ビッグコミックス)作者: 花沢健吾出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/03/30メディア: コミック購入: 10人 クリック: 117回この商品を含むブログ (92件) を見る 今更読了。 現実世界、たしかにもういらないかもしれない。 連休終わりに…

初校その2

1首場所移動、2首大幅改定、1首詞書追加、あとルビふり数首。で終了。 三回読み直したのでもういいだろう。 明日出版社に返送予定。 気付いたこと。 季節感めちゃくちゃ。 「他人の目」でみるとひどいものであった。 私のようにハンパなアララギ者だと、 歌…

土屋文明(大井恵夫)

ISBNなし。 1990年砂子屋書房刊。 考えつくことは既に誰かが手を付けているということがよくわかる一冊だった。 『山下水』には「川戸雑詠」という一連が柱をなしているのだが、 それを丁寧に読み込んだりしている。それ、やろうとしてましたよ。 それに、全…

初校

とうわけで初校である。 今夏には第一歌集を出版できると思いますので、 皆さまよろしくお願いいたします。 夏は歌集には向かない季節らしいがこればかりはめぐり合わせだ。 しったことか、という気分である。 歌一首を削り、もう一首を大幅改定する。 あと…

若冲の鶏(歌川功)

ISBN:9784861981319 十首選 鉄塔の四股を突きさし田をわたる高圧線の低く哭く声 存えて老耄(ろうもう)の母電話にて生き過ぎたよと洩らす寂しさ 笛太鼓空から音の降りくれば大祖祖(おおおやおや)の夏雲の湧く 泥水に泛(うか)び冴えたる寒月をくしやくしやにし…

ばんどり(なみの亜子)

ISBN:9784861981364 十首選 山上に集落あればたまさかにおばあを積みて降りくる軽トラ 休日は焚き火男となりにけるきみのフリースの燻製臭よ 橋の下ぶっきらぼうな暗がりに川音のなき川のあること 目を閉じて放尿したり はぐれたる小さき川の一本として 薪小…

西行の肺(吉川宏志)

歌集 西行の肺 角川短歌叢書 (角川短歌叢書―塔21世紀叢書)作者: 吉川宏志出版社/メーカー: 角川学芸出版発売日: 2009/08/22メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (1件) を見る 十首選 身ごもりし人の済ませし校正の厳しすぎる朱を元…

生活即短歌

戦時中、役に立つ短歌を求められた文明が、 戦後その価値を否定されたときに換骨脱胎して編み出した言葉。 悲しいリサイクル?それとも若干は本気だったのだろうか。 というわけで、文明評論第二回を脱稿。

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