あなたに不利な証拠として(ローリー・リン・ドラモンド)



さきごろ読んだエドガー賞コレクションに版権の問題で収録されていなかった
ローリー・リン・ドラモンドの「傷跡」を、文庫落ちしていたのを買って再読。
やはり、いい短編集です。
押さえた筆致が実にハードボイルド。主人公がみな現場の女性警官というのも異色。
アメリカの現場の警官が常に死と隣り合わせなのだということが身に染みてわかる。
小説のリアリティが静謐さをともなうということは、余計なことは一切書かれていないということなのである。


さて、アタマ切り替えて、『聖家族』読むか。

聖家族

聖家族