『叫びと祈り』

ミステリ。このミス3位作品。


七ヶ国語を操る語学の達人・斉木が探偵役の連作短編集。
斉木は世界の各地で様々な謎に立ち向かう。
高潔な文体が魅力的。


本書は五編の短編からなるが、
第五回ミステリーズ!新人賞を受賞した「砂漠を走る船の道」が
小説としてもミステリとしても圧倒的に良い。
他の四篇は、ミステリとしては落ちるのが残念(それでもかなり面白い)。
打率が上がってくれば次代のエースになりうる存在。


叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)

叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)