『HER』&短歌同人誌『アークレポート』#3

『HER』はマンガ。
このマンガがすごい2011一位(オンナ版)。


6人の女性の生活と意見。
なかなかに生臭い。
生臭いのが好きな人と説教されたい人にはお勧め。


私はあまり好きではなかった。
だって、ろくな男でねえんだもん。
ちょっとアンフェアだよなあ、と思ったのでした。


HER(Feelコミックス)

HER(Feelコミックス)


短歌同人誌『アークレポート』#3は今月初めにいただきました。
ありがとうございました。


各一首選


文人いかに子どもをなだめしやサクシュコトニ川も氷れる冬を(佐野書恵)
荒地でのくらしのような独り身はやめよときみは絨毯しまう(北辻千展)
果てなんてないといふこと何処までも続く車道にガストを臨む(山田航)
試験管扱うたびに鳴るらんかはるかなるきみの結婚指輪(柳澤美晴)
手袋をはづし触れればはがねなみに髪冷えてあり髪もわたくし(阿部久美)
アヴェ・マリア』妻が夫に口遊む信号待ちのわたしの耳にも(真狩浪子)
ぐうの手に握りしめたる手をひらき大事にしている埃をはらう(樋口智子)


以下雑感

  • 特集の「ゼロ年代を問い直す」が興味深かった。
    • ただし、「短歌のポストモダン」というのは意味不明
    • Webの短歌にはまるで興味がなかったので、まとめられていてありがたい。初めて知ったことが多かった。「今生き残っている人」についての追求があればもっと良かったか。
    • 「自然詠」「社会詠」など25首選は労作だが、少し世代が若いほうに偏り過ぎかもしれない。
  • 歌は全体に自然詠が少ない。フラットなイメージ。