『ショパンの手稿譜』

ショパンの手稿譜』はミステリ。


主人公は元米国軍人で現在は音楽史の教授。
失われていたはずの「ショパンの手稿譜」を受け取りにワルシャワに行くが、
その取引相手は既に殺されており、逆にその殺害犯として警察、
そして謎のテロリストたちに追われることになる。
全てのキーは「ショパンの手稿譜」に。
主人公は上手く切り抜けることができるか?というもの。


15人の執筆者を使ったリレー小説で、
頭とお尻はご存知ジェフリー・ディーバーが書いている。
ということは、どんでん返しが基本であることは目に見えており、
その期待は裏切られない。
リレー小説である必要が奈辺にあるのかいまいち納得できなかったが
水準作ではあろう。
というか、ディーバーにごりごり分厚く書いてもらったほうが
はるかに面白かったのではないかと思うのだが、
ないものねだりをしても仕方ないですね。


ショパンの手稿譜 (ヴィレッジブックス)

ショパンの手稿譜 (ヴィレッジブックス)