近況in盛岡 Day.9

  • かなり冷え込んでいる。被災地に灯油を毛布を。
  • 『地球光』批評会は中止となりました。最後まで可能性を探っておりましたが、断念いたしました。もうしわけありません。
  • 代替として、3/26夕に京都で小規模な読書会を行います。京都周辺在住のみなさまにはメールを流しております。もし関東近辺からでも参加したいという剛の者がおられましたら、私のメールアドレスartアットマークs3.dion.ne.jpにご連絡ください。申し訳ありませんが、期限を3/23(水)にきらせていただきます。以上よろしくお願いいたします。
  • ヲタ界隈では有名な『ヘルシング』超名台詞の改題。

http://www.asahi-net.or.jp/~zh6s-ingw/hellsing.html

諸君 私は短歌が好きだ
諸君 私は短歌が好きだ
諸君 私は短歌が大好きだ

相聞歌が好きだ
挽歌が好きだ
自然詠が好きだ
都市詠が好きだ
日常詠が好きだ
ただごと歌が好きだ
時事詠が好きだ
新聞歌壇が好きだ
闘病歌が好きだ

田園で 都市で
寺社で 山岳で
病院で 鉄道で
海上で 空中で
橋上で 海外で

この地上で行われる ありとあらゆる短歌行動が大好きだ


挽歌をならべた連作の一斉発射が 轟音と共に読者を吹き飛ばすのが好きだ
空中高く放り上げられた叙情が 時評でばらばらになった時など心がおどる


戦争詠の語るAKの5.54mm弾が イラクの戦争詠を飾るのが好きだ
悲鳴を上げて 燃えさかるほどの式場で泣き伏す読者を
挽歌で一斉に追悼した時など胸がすくような気持ちだった

喩をそろえた短歌の連作が 読者の度肝を抜くのが好きだ
恐慌状態の新人が 既に息絶えた喩を 何度も何度も繰り返している様など感動すら覚える

敗北主義のヘタレ歌人を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない
泣き叫ぶ老歌人達が 私の降り下ろした手の平とともに
金切り声を上げる批評に ばたばたと薙ぎ倒されるのも最高だ


哀れな抵抗者達が雑多な喩で健気にも立ち上がってきたのを
500首第一歌集の4.8t言語爆弾が 結社ごと木端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える

古参歌人の心無い一言に滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった尊厳が蹂躙され 自分の歌が犯され殺されていく様は とてもとても悲しいものだ

総合誌の物量に押し潰されて殲滅されるのが好きだ
結社誌に追いまわされ 害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ


諸君 私は短歌を 地獄の様な短歌を望んでいる
諸君 私に付き従う戦友諸君
君達は一体 何を望んでいる?

更なる短歌を望むか?
情け容赦のない 糞の様な短歌を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし 三千世界の鴉を殺す 嵐の様な闘争を望むか?

「 短歌!! 短歌!! 短歌!! 」

よろしい  ならば短歌だ

我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとする握り拳だ
だがこの暗い闇の底で四半世紀もの間 堪え続けてきた我々に ただの短歌では もはや足りない!!

大短歌を!! 一心不乱の大短歌を!!

我らはわずかに一個小隊 百人に満たぬ敗残兵にすぎない
だが諸君は 一騎当千 の古強者だ と私は信仰している
ならば我らは 諸君と私で総力10万と1人の短歌集団となる

我々を忘却の彼方へと追いやり 眠りこけている連中を叩き起こそう
髪の毛をつかんで引きずり降ろし眼を開けさせ思い出させよう
連中に恐怖の味を思い出させてやる
連中に我々の朗読の音を思い出させてやる

天と地のはざまには 奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる
百人の歌人の戦闘団で
世界を燃やし尽くしてやる

征くぞ 諸君