『子規、最後の八年』(関川夏央)
- 作者: 関川夏央
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/02
- メディア: 単行本
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面白い。
結核および脊椎カリエスで倒れてから死までの八年を記述する。
この八年で、近代俳句・近代短歌を成立させてしまったのだから物凄い。
関川夏央の文章はさっぱりしていて読みやすいし、
蘊蓄も「関川史観」に基づいているので、慣れた読者には心地よい。
途中でほとんど漱石の話になるが、それも面白いのだから仕方ない。
関川夏央には、そろそろ大正-戦前あたりも書いてほしいです。
個人的には、高浜虚子のエピソードがたいへん面白かったので、
ようやく関連書を読み始めました。