時評


http://www3.osk.3web.ne.jp/~seijisya/jihyou/jihyou_070326.html
http://www3.osk.3web.ne.jp/~seijisya/jihyou/jihyou_070402.html


これらの時評を読んで気になっていたのですが、ようやく角川「短歌」2007.4号の問題の文章を読みました。
佐佐木幸綱の文章の体は衝撃的で、これを引いて「ジャンルの危機」という強い言葉が選ばれてしまうのは仕方のないことだと思いました。
また、論点になりうる話題のうち「歌の読み」に関して少し述べてみるならば、
歌も小説のごとくテクストであると考えればその解釈は読者に一任されているといえなくもないわけですが、
これはまあ美しい原則論であって、無難な読みと無理な読みが対立した場合は無理の側に説明責任がより課されてしかるべきであります。
というより、解釈の遊戯的な面白さとはこの「説明」の手練手管にあり、歌会におけるそれなどは短歌の楽しみの一つというべきものです。
その意味でもこの文章は残念としかいえないものであり、ともかく反論に期待するしかないと思った次第です。


短歌 2007年 04月号 [雑誌]

短歌 2007年 04月号 [雑誌]