ダークナイト


http://wwws.warnerbros.co.jp/thedarkknight/
全く気分がすぐれないので見に行った結果、毒をもって毒を制す、という結果に。
尾篭な話で申し訳ないのだが、最初のうちトイレを我慢しながら見るという最悪の滑り出しも、映画がキすぎていて途中で忘れてしまうことに。長い映画なんだがクレジットまでもちました。
今年度No.1。


以下ねたばれ。

  • なにしろバットマンが脇役。
  • まさしく「コインのごとく」入れ替わる善と悪の部分が真のみどころ。「two face」が出てくるまでが前座なんだもんな。
    • 全米で絶好調らしい*1。なぜ?アメリカ人ってやつらは思ったより賢い連中なのか?
    • まあ、ダークナイトという「汚れ役を自ら引き受ける」ヒーロー像というのは、いまのアメリカ人のセルフイメージにぴったりなのかもしれない。
  • ヒース・レジャーの"ジョーカー”の狂いっぷり。くちゃくちゃ言っているのが夢にでそう。
    • 傷の話は聞きたくありません。
    • もちろん金を燃やすところ。資本主義の超克。バットマンの正体がスーパーセレブなのと好対照。こうもり野郎の完全否定。"ジョーカー"がアンチ・ヒーローとしての輝きを示すのは、「世界を燃やしたい」という人々の暗い欲望を体現しているからに他ならない。
    • その意味で、この映画がウケるのは、世界の安寧にとっては危険であるかもわからない。ガス抜きにもほどがありますよね。