『アガペ』全四巻
これで石黒正数作品はコンプリート。
『アガペ』は『パトレイバー』などと同じく警察マンガのジャンル。
警察内に対犯罪者ネゴシエーター組織が設立され、
そのメンバーとして犯罪者に「100%の愛」(アガペ)を持つことのできる人物が探索された結果、
主人公の高校生(女子)が選抜され、のち様々な犯罪に立ち向かうことになる、というもの。
残念ながら原作付きで、その原作が悪く、最終話に向けてどんどんストーリーが陳腐化・崩壊をおこしていっている。
作画の石黒は、様々な漫画的表現法によってストーリーの破綻に抵抗しているが、
その石黒にしてさえ、主人公少女の「巨乳化」などをおこないテコ入れをせざるをえない状況まで追い込まれる。
けして傑作ではないが、石黒正数の技量を楽しむという点では見所のある作品。
- 作者: 鹿島潤,石黒正数
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2004/10/23
- メディア: コミック
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今日で『地球光』発売から二ヶ月経過。お返しにいただいた本も全て読めたし、一区切り付きました。