『ルナ・ゲートの彼方』

SF。ハインラインの書いたジュブナイルSFだそうだが
どうしてどうして大人の鑑賞に十分耐える。


近未来では恒星間移動には時空間ワープを起こす「ゲート」が使用され、一般化していた。
主人公はスクールの科目として、詳細を伏せられた惑星でのサバイバルを受講することになる。
しかし、とある原因から「ゲート」が開かなくなり、一週間程度のはずのサバイバルが、
一転先の見えない長期のサバイバルへと姿を替えてしまう。
主人公たちは仲間を集め少しずつ未知惑星の環境に順応していく、、、というもの。


要は、SF版十五少年漂流記なのである。
だが、それですまないところがハインラインの真骨頂で、
ラストで呆然とすること請け合いのお話になっている。
ジュブナイルらしく、「教訓」を仕込んでくるのだ。
お勧め。

ルナ・ゲートの彼方 (創元推理文庫)

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