『長崎 唐人屋敷の謎』

『長崎 唐人屋敷の謎』は新書。


長崎といえば出島。
鎖国時代の貿易といえばオランダ、というのが常識だが、
実は清との貿易量のほうが上で、
出島よりも大きい「唐人屋敷」で行われていたんだぜ、というもの。


浮世絵にたくさん描かれている、とか
生老病死のすべてがおこなわれた、とか
豚をどのようにして食べたか、被差別民と隠れキリシタンを含めたシステムの構築、とか
日本三大遊郭があって、清の遊び人がわざわざ女遊びのために長崎にきていた、だとか
いろいろ。


妄想を膨らませるコネタ満載。
もう少し「歴史」として語ることができていればより良書になっていたと思います。


長崎 唐人屋敷の謎 (集英社新書)

長崎 唐人屋敷の謎 (集英社新書)