地図で読む『古事記』『日本書紀』
- 作者: 武光誠
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2011/05/10
- メディア: 文庫
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これは非常にお買い得であった。
なんだ、PHPのチョロい本か、とか六百円か、
とか思ってはいけない。
トピックごとに章立てして、
それに纏わる神々の系譜や神話的天皇の系譜を載せつつ、
地図を出しているのである。
この地図がねえ、出色の出来なんです。
たとえば、応神天皇の息子たちの権力争いの図。
仁徳天皇と大山守命(こっちのほうが兄)が争って、
仁徳天皇が勝つわけだが、
負けた大山守命は宇治川で溺死する。
それで、古代の畿内の地図が載せてあるわけだが、
これがかなり衝撃。
確かに、巨椋池は知っていた。有名ですもんね。
だから、京都南部にぽっかりでかい湖があるのはわかる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A8%E6%A4%8B%E6%B1%A0
ところがですね、その当時は、いまの大阪自体が「無かった」のですね。
河内湖という巨大な湖と水系がぼっかりあった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B3%E5%86%85%E6%B9%96
この地図が衝撃的だった。
http://www.d3.dion.ne.jp/~stan/kasi/kosk_kwtk1.htm
こんな感じ。
あー、そういえば本願寺→大阪城って、昔の島か岬だか、に建てられたんだっけ、、、。
これじゃあ、南海地震で津波きたら、昔湖だったところ全部沈むわけだわ、、、。
とか思いました。
いままで知りませんでした。
こういう知識を拾えてたいへん満足だったのです。